INTERVIEW

自分が本当にしたいことは。
想いを大切にした転職。

Designer Nana Nakamura

自分が本当にしたいことは。
想いを大切にした転職。

編集部:

まずは中村さんの今の仕事内容を教えてください。

中村:

プロダクト、並びにプロダクトに関連したパッケージなどの企画・デザインをしています。お洋服や雑貨の企画から始まり、素材開発、テキスタイルのディレクション、プロダクトのデザイン、そして、お客様にお届けするパッケージデザインまで、一貫して担当しています。

編集部:

商品の企画も担当されていらっしゃるのですね。企画はどのように考えているのですか。

中村:

企画は会社から大枠を決めて依頼されるものと、私が持ち込む企画の2種類があるのですが、私の持ち込みのものは、自分の子育ての経験からアイディアが出てくることが多いですね。ただ、ニッチ過ぎるなどの理由から、お蔵入りすることも多いですが笑

自分は何のために頑張っていたのだろう。
想いを大切にした転職。

編集部:

そもそも中村さんはなぜこの会社に入ろうと思ったのですか?

中村:

前職でデザイナーをしている時に、想いが込められていない商品は、誰も幸せにできないと感じたからです。

編集部:

詳しく聞かせてください。

中村:

前職ではミセスアパレルのデザイナーをしていたのですが、日本国内に30店舗ほどショップを展開していたこともあり、新商品を月に200~300型くらい発売していました。
そのため、一人で月に150型くらいデザインすることもあり、とにかくお店を埋める為に毎日必死で働いていました。
それでも『お客様に喜んでいただけるなら』と、その気持ちだけでなんとか乗り越えていたのですが、大量生産の背景もあり、80%offで販売される商品も多く、定価の服も「そんなに気に入ってる訳ではないけど、安いからいいか」という気持ちでお客様が購入されているという事実を知ったときに、愕然としました。
さらに、定価も高くない商品なので、工場もその単価で生産するのに苦しんでいる。 誰も幸せでない、環境にも負荷がかかったもの作り。自分は何のために頑張っていたのだろう。
その事実を受け入れることができず、想いが込められた商品を丁寧に大切に作り、お客様に心から喜んでいただける、そんな物作りをしたいと思い、個人でブランドを始めようと決意し前職を退職しました。
そんな時、たまたま今の会社に出会い、商品が生まれる理由が明確で、お客様にも喜んでいただける、そんなもの作りを実現している会社があるのだと知り、転職をしました。

自分に嘘偽りなく、心から良いと思えるものを作っていける環境

編集部:

実際に入社されてみていかがですか。

中村:

日々とてもやりがいを感じて働いています。
毎朝、お客様レビューを確認したり、月に数名お客さまにインタビューをさせていただいているのですが、その時に、『可愛くてテンションが上がる』『出産で気持ちが沈んでいた時にギフトでもらって、よし、頑張ろう!と思えた』など、喜んでいただいている声を聞くと、込み上げるものがあります。
また、バングラデシュの自社工場においても、安定したお仕事とお給料で、生活が豊かになり、子どもを学校へ通わせることができたり、家族が増えたよなどの報告をもらうと、とても幸せな気持ちになります。

編集部:

ご自身が企画・デザインされたもので、喜んでいただいているお客様のお声を直接きくと、やりがいがありますね。

中村:

はい、もちろん、嬉しいお声ばかりでなく、時には厳しいお声もいただきますが、それも含めて、とてもやりがいを感じています。
また、自分に嘘偽りなく、心から良いと思えるものだけを作っていける環境が、お客様を想い、寄り添えるような商品を作る土台になっていると感じます。

編集部:

今の目標や、これからチャレンジしてみたいことはなんですか?

中村:

今の目標は、子育てをしているママ・パパが、より楽しみながら子育てしていけるような価値を商品と共に、より多くのお客様に提供していくことです。
子育ては、楽しく幸せなことばかりではないと思います。ずっと2人きりだと気が滅入ってしまう、息抜きしたい、そんな風に思うこともあると思います。
そんな時に、Haruulalaの商品やサービスで、少しでも気持ちがふっと軽くなったり、テンションが上がったり…頑張れそう!と思えるような、そんな価値をお届けできるブランドになれたら嬉しいです。
また、これは個人の目標なのですが、生産背景を知ってもらうことで、同業種の方々にも影響を与えることができるブランドになっていけたら良いなと思っています。
転職前に感じた違和感。モノづくりをされている方は、私と同じように踏みとどまるタイミングがやってくるのではないかと思います。
お客様も、工場も、環境も、そして生み出す本人も。誰もが幸せな気持ちで成り立っているモノづくりがあることを知ってもらえ、新しい一歩を踏み出すきっかけになれたら嬉しいです。