はじめに:赤ちゃんの肌が教えてくれること
赤ちゃんの肌は、大人の約半分ほどの厚みしかないと言われています。
そのため、ほんのわずかな刺激や湿度の変化が、かゆみや赤みの原因になってしまうことも。
だからこそ、ベビー服OEMにおいて「どんな生地でつくるか」は、デザイン以上に重要なテーマです。
単なる「素材選定」ではなく、赤ちゃんの一日を包む“環境”をデザインする行為だと言えます。
赤ちゃんの肌に必要な3つの条件
① やわらかさと摩擦レスな肌触り
新生児の肌はとても薄く、外部刺激を受けやすい構造になっています。
そのため、繊維表面の凹凸が少なく、摩擦が起きにくい素材を選ぶことが第一歩。
② 通気性と吸湿性
赤ちゃんは体温調節がまだ未熟で、汗をかきやすいもの。
そのため、熱がこもらず、湿気を自然に逃がす生地構造が理想です。
代表的なのが「ガーゼ」や「天竺(てんじく)」素材。
ガーゼは空気を含む二重構造で、ふんわりと軽やかに通気します。天竺はしなやかで伸びがあり、カバーオールやロンパースに適しています。夏場には一枚で涼しく、冬場には重ね着で温かさを保てる。そんな“四季に寄り添う素材設計”が大切になります。
③ 化学物質を含まない安全性
ベビー服において最も重要なのが、「安全であること」。
蛍光剤・漂白剤・有機溶剤などの化学物質が残留していると、肌荒れやアレルギーの原因になる可能性があります。そのため、染料・柔軟剤・仕上げ剤までトレーサブルに管理された素材が求められます。
オーガニックコットンとは?
1. 環境と人を守る“やさしい農法”
オーガニックコットンは、農薬や化学肥料を一切使わずに栽培された綿花です。3年以上農薬を使用していない健康な土壌で育てることで、自然本来の再生力が引き出されます。
この方法は環境負荷を減らすだけでなく、農家の健康被害を防ぎ、持続可能な地域社会を守る仕組みでもあります。つまり、一本の糸の向こう側にも「誰かの笑顔」があるという考え方です。
2. 国際認証が守る信頼
認証名 | 内容 | 対応範囲 |
---|---|---|
GOTS(Global Organic Textile Standard) | 原料から製品まで、環境・労働・化学物質すべてを包括的に管理する世界基準 | 農場・紡績・縫製・販売 |
OEKO-TEX® Standard 100 | 有害化学物質が製品に含まれていないことを保証 | 最終製品レベルの安全性 |
これらの認証は「素材がオーガニックである」だけでなく、“生産のあり方がエシカルであるか”を問う指標でもあります。
ベビー服OEMで人気の素材バリエーション
素材 | 特徴 | 主な用途 |
---|---|---|
ガーゼ | 2枚重ねの通気構造。空気を含み、柔らかで軽い。 | スタイ・ロンパース・布団カバー |
天竺(てんじく) | 伸縮性と通気性のバランスがよい定番素材。 | Tシャツ・ロンパース |
フライス | よく伸びて戻るリブ編み。フィット性が高く肌着向き。 | ボディスーツ・下着 |
スムース | 両面編みで厚みがあり、保温性が高い。 | 秋冬のカバーオール・パジャマ |
裏毛・パイル | タオル地のような吸水性。ふっくらとした質感。 | トレーナー・バスローブ |
素材ごとに「季節」「用途」「触感」の相性があるため、OEMではそれらを掛け合わせてシリーズ化することも効果的です。
まとめ|“触れた瞬間のやさしさ”をつくるOEMへ
ベビー服づくりにおいて、素材はただの材料ではありません。それは、赤ちゃんの一日をやさしく包み、家族の記憶をつくるもの。Sunday Morning Factory 株式会社では、素材提案・OEM生産・品質検査・納品フォローまでを一貫してサポートしています。
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