オーガニックコットンとは?
オーガニックコットンとは、農薬や化学肥料に頼らず、自然の力を活かして栽培された綿花のことです。通常のコットン栽培では、害虫防除や収量安定のために多くの化学薬品が使用されることがあります。一方、オーガニックコットンは、土壌の生命力や地域の生態系を守る農法によって育てられ、その結果として、肌にふれる人にも、生産に関わる人にも、やさしい素材になります。
通常のコットンとの違い
最大の違いは、環境へのアプローチです。一般のコットン栽培では、農薬や化学肥料が土壌・水源・大気に影響を与えることがあります。オーガニックコットンは、これらを極力使わず、自然のバランスを保ちながら育てることで、持続可能な農業と地域保全を実現しています。
また、化学薬品を使わないことで、収穫・紡績・染色などに関わる人々の健康や労働環境にも配慮できる点が大きな特徴です。
なぜ今、オーガニックコットンが注目されているのか
近年、ファッション業界全体で「サステナブル」への関心が高まり、オーガニックコットンの需要は世界的に増加しています。欧米のラグジュアリーブランドはもちろん、日本国内でもベビー服・アンダーウェア・Tシャツなどで採用が広がり、消費者が「デザイン+倫理性」で商品を選ぶ時代に変わりつつあります。
オーガニックコットンは単なる素材ではなく、“どんな姿勢で服をつくるか”というブランドの哲学を映す素材として注目されています。
GOTS認証とは?
オーガニックコットンの信頼性を国際的に担保するのが、GOTS(Global Organic Textile Standard)認証です。
この認証は、原料の栽培から最終製品の出荷に至るまで、「環境保全」「労働条件」「化学物質の使用制限」などの項目を包括的に審査するもの。つまり、原料だけでなく、つくる過程のすべてが倫理的かどうかを評価します。
GOTS認証を取得するための流れ
GOTS認証製品を名乗るためには、原材料の調達から紡績・染色・縫製・出荷までのすべての工程が認証を受けた工場で行われる必要があります。
途中に一箇所でも未認証の工程が含まれている場合、最終製品にGOTSマークをつけることはできません。そのため、OEMで製品をつくる際も、全工程をGOTS認証工場で統一できるパートナーと組むことが信頼の鍵になります。
GOTS認証がOEMにもたらす価値
GOTSマークは、消費者に対してだけでなく、企業間取引(BtoB)においても大きな信頼をもたらします。「オーガニック素材を使っている」というだけでなく、“環境・社会・品質”の三位一体で責任ある製造を行っている証明となるからです。
オーガニックコットン生地の種類と選び方
オーガニックコットンといっても、生地の種類によって表情や風合いはさまざまです。
用途に合わせた素材選びが、OEM成功の大きなポイントになります。
生地名 | 特徴 | 主な用途 |
---|---|---|
天竺(てんじく) | 通気性が高く、軽やかで柔らかい | Tシャツ・肌着 |
スムース | 両面がなめらかで厚みがあり、ふっくらとした質感 | ベビー服・パジャマ |
ガーゼ | 通気性・吸水性に優れ、軽くやわらかな肌触り | スタイ・ブランケット |
フライス | 伸縮性があり、体にやさしくフィット | ボディスーツ・カットソー |
当社では、ブランドの世界観や用途に合わせて、最適な生地サンプルを実際に触れて確認いただける提案体制を整えています。素材そのものの“呼吸感”を感じながら、理想の一枚をかたちにしていきます。
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