INTERVIEW

ボランティアに打ち込んだから
こそ見えた、ビジネスの有効性。

2017年入社 セールスディレクター
石出 恵 Kei Ishide

ボランティアに打ち込んだからこそ見えた、
ビジネスの有効性。

仕事そのものが児童労働問題の解決に直結しているので、
悩んでいる時間がもったいない。

編集部:

まずは石出さんの今の仕事内容を教えてください。

石出:

今年、新しくスタートしたOEM/ODM事業の責任者です。
まだ私1人しかいないので、営業からバングラデシュ工場への発注、納品に至るまで、全て一人でやっています。
スタートしたばかりなので、基本的に日本では営業をメインに行い、
工場に行く必要があればバングラデシュにも行きます。つい先日も、生産オペレーションやコミュニケーションに課題を見つけたので、バングラデシュに行ってきました。

編集部:

OEM/ODM事業担当が一人ということですが、不安はありませんか?つまづいた時、どう乗り越えてるのかなと。

石出:

困った時や悩んだ時はすぐに相談します。SMFには各専門分野の担当がいるので、ものづくりのことなら、デザイナーか、パタンナーに相談しますし、営業のことなら、マーケティング担当に相談します。いつでも気軽に相談できる仲間がいるので、とても心強いです。
また、仕事そのものが児童労働問題の解決に直結しているので、悩んでいる時間がもったいないと思い、とにかく行動することを大切にしています。

編集部:

悩む時間をなくすためにも、各専門分野のプロがいて相談できるのは、とても心強いですね。

なぜこの会社に? ボランティアで分かったビジネスの可能性

編集部:

そもそも石出さんはなぜこの会社に入ろうと思ったのですか?

石出:

学生時代に1年間休学し、カンボジアに住みながら、語学塾の立ち上げボランティアをしていました。そこで『貧しい家庭に生まれて、学校に行けない子どもたち』に出会い、この問題をなんとかしたいと思い、就職先を探している中で、同じ想いで活動しているSMFに出会いました。

編集部:

ではNGO団体なども考えられたのですか?

石出:

NGOを考えなかったというより、別の形を探していました。というのも、私が休学し現地で活動した年に、毎年あった寄付が打ち切られ、現地で活動を続けるのにとても苦労した経験があるからです。

そのため、やるなら寄付だけに頼らない形が良いと思っていました。そんなときに、ソーシャルビジネスという、社会課題をビジネスで解決するという方法を知り、これだ!と思ったのを覚えています。

仕事のやりがい。そして目指す未来へ。

編集部:

石出さんは日頃どんな所にやりがいを感じているのですか?

石出:

自分の仕事が、理想とする社会づくりに直結しているところです。私が受注をとり、工場に仕事を多く届けることで、工場では仕事に就けなく困っていた人を雇用でき、利益は工場で働く仲間たちの福利厚生の充実に充てることができます。

編集部:

受注・売上の先をみて、取り組まれているんですね。

石出:

そうですね。ただ、日本のお客さまに喜んでいただけないと、受注をいただけないので、日本のお客さまにいかに喜んでいただけるかは、当たり前ですが、とても大切にしていますし、やりがいも感じています。

SMFの仕事の魅力は、幸せの連鎖が続いていくところだと思います。誰かの犠牲の上に成り立つ幸せではなく、作る人も、着る人も、そして社会も、みんなが幸せになれる、とてもやりがいのある仕事だと思います。

編集部:

今の目標や、次にチャレンジしてみたいことはなんですか?

石出:

今はOEM/ODM 事業をしっかりと黒字化に持っていくことが目標です。
アパレル業界は、環境破壊や衣類ロスなど課題も多く言われていますが、
着る人にも、作る人にも、地球にもやさしいものづくりの選択肢を、
今度は自社ブランドの販売ではなく、ものづくりの誕生の場から進めていきたいと思っています。

事業がしっかり黒字化したら、どんどん次の事業の立ち上げをしていきたいと思っています。
子どもが働かなくていい社会に対してのソリューションを、1つだけでなく、いろんな地域で、いろんな国で展開して行きたいと思っています。